どうも、神田研司です。
8.30は誕生日のお祝いメッセージ、プレゼントありがとうございました。
毎年恒例というか、お酒をいただくことが圧倒的に多いです。今年はくろうまを頂戴しました。ありがとうございます!
さて、「名前をつけてやる」とは?
SPITZのアルバムタイトルでもありますが、レッスンをしていて感じることでもあります。
音楽理論、というととっつきにくいかもしれませんが、スケールやハーモニーについての知識って、つまるところ先達が積み上げてきた音楽の歴史そのものなんですよね。
それを学ぶことは
「なんかこの響きいいな」
「このメロディーゾクゾクする」
という自分の経験や感覚に「名前」をつけてやることになるんです。
名前ってとても大切です。
それがないと、なにかを人に伝えるのも急に難しくなります。
例えばカッターを取ってほしい時に、もしカッターという名前がなければ?
「紙を切るのに使用する、刃先が収納可能な薄い刃物とって!」
とわざわざ考えて言うのも大変ですし、そもそも伝わるかも怪しいですよね。
そういった行き違いをなくすことは効率の向上にも繋がりますし、知識の整理にも役立ちます。
「感覚的に好んで使っていたこの響きは、sus4という名前なのか!」
という具合に、自分の中に道具として整理していくことができるのです。
理論を学ぶことは、自分の音楽的嗜好、ひいては自身の音楽性を知ることにも繋がります。
プロの方でも、断片的な知識を体系化したい!との要望をいただき、プライベートレッスンを受講される方もいらっしゃいます。
みなさん揃って口にするのは
「今までなにをやっていたのか…」
「みんなレッスンを受けたほうがいい!」
と言った言葉です。
教育者として冥利に尽きる瞬間でもありますが、私としても、もっと多くのミュージシャンに学んで欲しいと願います。
素晴らしい才能を持ちながら、知識を獲得していないがために遠回りする姿をみるのは決して気分のいいものではありません。
自分の才能を信じるからこそ、学びを持つ。
特に若いミュージシャンは、早いうちに基礎的な部分を固めて欲しいと感じます。
「音楽の聴こえ方が変わった」
これもみなさんよく言われる言葉です。
そういう体験ができれば、決して大げさでなく、人生に変化が訪れるでしょう。
音楽の喜びをより深く分かち合えるように、共に豊かな時間を過ごせるのを楽しみにしています。
それではごきげんよう。
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