どうも、神田研司です。
前回(弦間ピッチの違いで音は変わるのか?①)の続きです。
比較するのは、GOTOHのトレモロユニット2種類。
GE101TS+Raw vintage RVS112
510TS-SF2
こちらが仕様になります。
(GOTOH HPより引用)
仕様でも確認できますが、イナーシャブロック(ブリッジ下部にある大きな金属部品)のサイズがかなり違います。素材は両方ともスチール。(GE101TSのサドルが11.3mmになってますが、RVS112で11.2mmに調整)
条件を完全に一致させることは難しいですが、弦間ピッチの違いによる影響は判別できるかなと。Raw vintageRVS108を入手したらまた試してみたいと思います。トレモロユニットとしては、どちらも非常に加工精度が高く、さすがGOTOHの製品といったところでしょうか。サドル固定ネジを通す穴も非常に正確に作ってあります。
それではサウンドの違いをお聴きください。
GE101TS + Raw vintage RVS112
510TS-SF2
(フローティングにセッティング、スプリングはRaw vintageを使用)
雰囲気の違いは伝わるかと思います。個人的には、倍音の鳴り方の違いが印象的でした。弾き心地については、結構変わりますが慣れの問題かなと。
トレモロユニット比較としては、本格的にレイドバックした時代のサウンドに近づけたいならGE101TS。現代的な整ったサウンドに向かいたいなら510TS-SF2というチョイスになると思います。
弦間ピッチ比較としては、音質にシビアな方ならわかる違いです。マクロでみたらそこまで気にするレベルではないですね。音質についてはむしろ、サドルの材質とイナーシャブロックの質量の違いの方が影響が大きいでしょう。どちらかといえば演奏性の変化の方が大きいです。
どちらかが圧倒的に優れているということではないので、感覚的になんとなく弾きやすい方を選んで良いと思います。まさに好みの範疇です。
結論としては
・弦間ピッチの違いで音は変わる。微妙な差で好みの範疇。
・演奏性の向上(いわゆる弦落ち防止)効果の方が大きい。
いかがでしたでしょうか?
今回はストラトならではの面白さを感じることができました。
こういうのも、ギターの楽しみのひとつですね。
それではごきげんよう。
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